急制動ってどんな課題なんだろう?
やる意味ってあるのかな?
転倒怖いな・・・
こういった疑問に答えます。
本記事の内容
なぜ急制動はやるのか?
急制動のコツ
試験で注意すること。
まとめ
この記事を書いている私は、指導員的7年ほど。多くの教習生を指導してきました。
どの課題も最初はできなくて何も問題ありません。
練習をこなしていけばできるようになりますので、安心してくださいね。
・なぜ急制動を行うのか。
指定のスタートラインから徐々に加速して3速30km、4速40kmで指定のラインでブレーキをかけ、指定の場所で止まるという課題です。
急制動をやることで以下のことをが身につきます。
1 ロックしないブレーキの掛け方
2 バイクのブレーキの危険性
3 危険予測の重要性
教習生の方に伝えたいのがバイクの運転で急ブレーキは絶対NGです。
車の免許を持っている方は想像しやすいと思います。皆さんが運転する車は簡単に止まれますか?止まれてもその場でピッタリ止まることはできないと思います。
少し出てしまい、ABSがかかっていても完全に止まることはできません。しかし横転は車ではしないと思います。
二輪車はどうでしょうか?タイヤが2つしかなく、多くのバイクはABSがありませんのでタイヤがロックして転倒してしまうのです。
なので二輪車でのブレーキの課題は急ブレーキではありません。
ブレーキの限界がどこなのか、
どれだけいったらダメなのか
どれぐらいかければ止まるのかを学ぶ課題だということを忘れないようにして頂ければと思います。
路上に出たら危険予測とセットで車以上に危険予測をしてください。
小型 3速 30km
路面乾燥;8m 湿潤:11m
普通、大型 4速 40km
路面乾燥:11m 湿潤14m
急制動のコツとは?
1 速度は早めに作ること
教習生の多くの方は、すぐにギアを変えてしまい、目標速度の到達していないにも関わらず4速まで上げてしまいます。なぜダメなのか・・それは、ギアを上げても速度が上がることはないからです。
そもそもギアはなぜあげるのでしょうか?
自転車のギアをつきを思い出してください。1〜6までのギアまであって1は軽くて、徐々に重くなっていきます。漕いでギアを変えることによって漕ぐ量が少なくなり、速度がキープできるようになるのです。
バイクも同じです。
ギアは速度をキープしたいから上げる!!
急制動は指定の位置に停車して0からのスタートとなります。
なのでローギアで加速してからセカンド。
セカンドで加速してサード。
サードで40kmまで加速してトップ(4速)の順に速度を作ってください。
4速40kmを早く作ればブレーキポイントまで余裕を持って準備することができます。
あとは、指定の位置までメーターとアクセルの音を一定に保ち、40kmをキープしましょう。
2 ブレーキの掛け方
バイクのブレーキは、車と同じです。
遊ぶ、少しブレーキが効く、ブレーキが効くまずは、ブレーキ指定の位置まで速度をキープしていきます。
指定位置に来たらすぐにアクセルを戻し、ブレーキを優しくかけて指先で足りなければ足すイメージでブレーキをかけてきてください。
前輪ブレーキと後輪ブレーキを同時にかけていくのですが後輪ブレーキは補助程度
前輪ブレーキを優しくかけて指先で少し足す程度で止まることができます。
🔸注意する点は
一気にブレーキをかけないこと→ロックして転倒する可能性があります。
クラッチは最後に握ってください。
クラッチを握ってしまうと、エンジンブレーキがなくなってしまいブレーキを強く握ることになってしまい、ロックする可能性があります。
日頃の運転から速度がある時は、しっかり前後輪ブレーキで速度を落としてから、クラッチを握ってギアを変えるようにしましょう。
日頃の運転の努力が急制動を上手くできるようになるか鍵になります。
3最初ははみ出しても良い
教習生の多くの方は、いきなり指定の場所で止まろうとします。
かなり危険なことです。
最初は指定の線やパイロンを越えても良いので軽めに行うことをお勧めします。
急制動は最も危険な課題でもあります。1つ間違えれば死につながる可能性もあるのです。
ですから指導員の指示をよく聞いてから行なってくださいね。
試験で注意すること。
①止まる指定場所からのオーバーラン
②転倒
この2つは失格となってしまいますのでお気をつけください。
速度が足りない、ブレーキが速いと判断されればやり直しになります。
2回目はプレッシャーになりますから、1回目で決められるようにしっかり練習しておきましょう。
まとめ
今回は、急制動について紹介しました。
最後の難敵と言われる急制動ですが、どれだけブレーキをかけても大丈夫なのか、それがどれぐらいの距離で止めることができるのかを練習していかなければいけません。
1つ間違えれば転倒、怪我につながってしまいます。指導員の話を聞いて練習してくださいね。
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